ダイヤモンドコア削孔(狭隘部)
狭隘(きょうあい)とは
「狭隘」とは面積などが狭くゆとりがないこと(goo辞書)
目次
1.ダイヤモンドコア削孔(狭隘部)とは
橋梁補修・補強工事における支承取替工では、桁下の作業スペースが狭いことがあります。
そのような狭く、高さも限られたスペースの中でダイヤモンドコア削孔(さっこう)を行うことです。
2.狭隘部コア削孔のメリットとデメリット
● メリット
通常のコアドリルでは施工できない狭くて低いスペースでも施工が可能です。
● デメリット
50㎜~100㎜程度の短いチューブを継ぎ足しながら削孔(さっこう)を行うため作業に時間を要します。
その為、歩掛が落ち、単価が高くなります。
3.作業スペースについて
狭隘部コア削孔の高さは、桁下面から橋座面までのクリアランスが450㎜以上なら施工が可能です。
狭隘部コアマシンの設置に必要なスペースとしては、
コア芯をベース側から見て、手前に350㎜、左に300㎜、右に150㎜、奥に50㎜となります。
その他に、施工者が作業するためのスペースが必要になります。
4.よくある質問~ダイヤモンドコア削孔(狭隘部)編~
[質問]施工可能な高さはどれくらいですか?
[回答]高さ450㎜以上のスペースが確保できれば施工可能です。
450㎜以下の場合は削孔径、削孔深さによって施工できるかの判断が変わりますので都度ご相談下さい。
[質問]狭隘部コア削孔での最小径および最大径はいくつですか?
[回答]最小径はφ27、最大径はφ128となります。
[質問]狭隘部のコア削孔ではどれくらいの深さまで削孔できますか?
[回答]チューブをつないでいけば物理的にはどれだけでも削孔することは可能ですが、深くなればなるほど施工性が悪くなります。
主にチューブの取替に時間がかかり、また、チューブを孔の中に落としてしまうなどのリスクがあります。
[質問]1日のおおよその施工数量はどれくらいですか?
[回答]作業状況により異なりますが、通常のコア削孔と比較すると狭隘部でのコア削孔は、1/4~1/2程度の施工数量となります。
既設鉄筋への干渉しだいで大きく変わってきます。