【テーマ】ディスクグラインダーの正しい使い方
担当:工事部 武村
実施日:2025年10月27日(月) ※10月度協議会
現場でのちょっとした油断が、大きな事故につながることがあります。
今月の安全協議会では、ディスクグラインダーの正しい使い方とキックバック防止について全員で学び直しました。

はじめに
ディスクグラインダーの正しい使い方とキックバック防止
― 現場の安全意識を高めよう ―
10月度の安全協議会では、
「ディスクグラインダーの安全な使い方」をテーマに取り上げました。
今回の協議会は、
実際の某現場で発生したディスクグラインダーのキックバック事故(腕を18針縫う大ケガ)をきっかけに、
改めて正しい取り扱いと基本動作を確認する内容となりました。
ディスクグラインダーは、金属やコンクリートなどを切断・研磨する際に欠かせない電動工具です。
一方で、扱い方を誤ると「キックバック(刃が部材に噛み込んで本体が跳ね返る現象)」などの重大事故を引き起こす可能性があり、常に注意が必要です。
【1】ディスクグラインダー使用時の基本ポイント

・刃の交換及び試運転には特別教育の資格が必要
・切断砥石などの先端工具の選定
・保護カバーを付けること
・試運転を行うこと
・砥石の正しい使用面を使うこと
・回転数が合っているか確認すること
・締めすぎないこと
・切断砥石の側面を使ったり使用面以外を使用しない
・砥石交換時は電池を抜く、コードを抜く
・カラーが自分の方に向くようにする
・孔径の合った砥石を使う
・必ず部材またはグラインダーのどちらか片方を固定する
これらの基本を徹底することで、機械の破損や作業中の飛散事故、キックバックなどを防ぐことができます。
特に「締めすぎない」「正しい使用面を使う」といった小さな意識の差が、安全な現場づくりにつながります。
【2】キックバックへの理解と防止策

キックバックは、刃が材料に噛みこんだ瞬間に本体が反発して飛ぶ現象です。
防止のためには、次のような対策が有効です。
・「引く時に削る」ことを意識する
・刃の右側を使用する
・キックバック防止機能のある機種を選ぶ
・パドルスイッチの機種を選ぶ
・切断しきった瞬間の噛み込みを想定して姿勢を保つ
作業時には必ず周囲に人がいないことを確認し、防護メガネや手袋などの保護具着用を徹底しましょう。
【まとめ】
安全協議会では、「慣れ」や「油断」こそが事故の原因になることを再認識しました。
ディスクグラインダーは非常に便利な工具である一方、扱い方を誤れば命に関わるリスクも伴います。
一人ひとりが基本の確認と安全意識の継続を心がけ、全員で安全な現場を守っていきましょう。
明日からもご安全に!

工事部:武村






