こんにちは!
最近、梅雨入りして天パが本領発揮しだして困っている新人の市原です。

今回のブログは、前回の≪次回予告≫でお知らせした、あと施工アンカーに関する具体的な内容をお話していけたらと思います。▶あと施工アンカーについて(自社HP内リンク)

それではさっそく、あと施工アンカーについてです。

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🔧あと施工アンカーとは

既設コンクリートに傾斜角5°以内の穴(孔)をあけ、アンカーを埋め込む工法のことで、耐震補強工事における工種の一つでもあります。

💡耐震補強とは、老朽化の進んでいるコンクリート構造物の強度を高めるための工事です。


あと施工アンカーは埋め込み方法によって、金属系アンカー接着系アンカーなどに分類されます。

🔧金属系アンカーについて

金属拡張アンカー・差筋アンカーは、アンカー本体を専用打込棒で打ち込むことで孔内で拡張部が開き、固定されるものを指します。

1⃣既設コンクリートに穴(孔)をあけて、2⃣掃除をして、3⃣そこにアンカー本体を4⃣打込み、5⃣ものを取り付けて完了です。


金属系の差筋アンカーとは、金属拡張アンカーと鉄筋が一体化したアンカーです。


金属拡張アンカーは、種類が豊富なアンカーであり、例えば、芯棒打込み式、内部コーン打込み式、本体打込み式、スリーブ打込み式、コーンナット式、テーバーボルト式など、まだまだ他にも・・・!
用途によって使うアンカーも変わってくるので選定を行う必要があります。

🔧接着系アンカーについて

接着系アンカーは、既設コンクリートに穴(孔)をあけ、そこにカプセルや二液注入型の樹脂を用いて鉄筋およびボルトを固着します。

カプセルの場合は、
鉄筋の先端を45°にカットし、その鉄筋でカプセルを打撃し割り、ハンマードリルによって鉄筋を孔内で回転させます。回転させることでカプセル内の樹脂と硬化剤、骨材が混ざり硬化します。
※この他に、叩いて打込む打撃型もあります。

注入方式の場合は、
主剤と硬化剤の2液に分かれており、カートリッジ式の場合ミキシングノズル内で混合され押し出されます。

そして、穴(孔)に樹脂を注入し、ボルトまたは異形鉄筋をエアがかまぬようゆっくりと回しながら挿入します。

≪接着系の硬化時間について≫
■カプセルの硬化時間(前田工繊カタログより)

 

■カートリッジ式の硬化時間(前田工繊カタログより)

日本は地震大国であり、耐震補強はこの先もニーズが絶えません。
事前に耐震補強を行うことで、いざという時に備えることができ、多くの国民の命を守ることに繋がります。

そして、そんなニーズの絶えない耐震補強の工程の一つがあと施工アンカーなのです。

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以上、今回はあと施工アンカーについて私なりにお話ししました。

このブログでは、私が建設業の新人社員として学んできたこと、そしてこれから学ぶことや学びたいことなどを発信していきたいと思います。
また、建設業に興味のある方や同じように新人社員として働いている方にとって参考になれば幸いです。

以上、営業部 新人 市原でした。

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あと施工アンカーについて学べるリンク集
水谷工業HP:特集「あと施工アンカー」について
水谷工業Instagram
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