【テーマ】高速道路での規制内作業の心得
担当:工事部 武村充敏
実施日:2024年06月17日(月)
高速道路作業をするにあたり、高速道路上にはどんな危険があるのかを学び対策するために、今回このテーマを選びました。
【1】運転手は運転に集中していないことを知る
過去のニュース(動画)より
● 追突事故
大型トラックが渋滞の列に追突し、5台が炎上する事故
● 規制箇所の事故
高速道路の工事現場の表示を吹き飛ばし、作業中の車に突っ込む事故
● 分岐点の事故
強引な割り込みで車線変更後、分岐ブロックに激突で多重事故
このように「運転手は運転に集中していない」と疑い、決して油断してはいけません。
【2】自分の作業場所の状況を知る
作業場所の状況をしっかり理解した上で、どんな危険があるのかを知ろう。
現在入っている作業場所の状況
● 3車線を4車線化して、2車線を規制している。
→ 1車線あたりがかなり狭くなっていて、その2車線を大型トラックで並走することもある。
カラーコーンや建設機材に接触し、飛散する恐れがある!
● 開放車線は工事場所が一番狭い
【3】安全に入退場する
実際の入退場手順を知って、当日慌てないよう準備しよう。
● 入場について
・300m手前からハザード
・100m手前からウインカー
・ガードマンが合図しているのを確認する
・緑のカラーコーンの間、ガードマンを越えて入場
・ハザード
・後ろの一般車がついてくるかもしれないので追突されないようにゆっくり停車
●退場について
・規制内でバックする時は必ず誘導員をつける(1台につき、1名の誘導員)
・必ずガードマンの誘導に従う
・自分でもしっかり見る
・ウインカーを出す
・「ピピ-、、、ピッ、ピッ、ピッ、ピィ---」の合図に合わせて退場
・ハザードを焚いてしっかり加速する(但し、通行止め区間内の場合は加速は控える)
・周りのスピードと同じくらいになったらハザードを消す
【4】規制内ルールと理由を知る
・規制の出入りは、必ず現場責任者に連絡する
・決められたICから流入し、決められたICから流出する
・工事用車両プレートを車両に貼り付ける(絶対に落ちないように!)
・トラックの荷台はシートで覆う
・規制内での駐車時はサイドブレーキを引き、ハンドルを走行規制内では左側に、
追い越し車線規制内では右側に切り、一般通行帯の反対側へ車止めを設置する
・ヘルメット、自発光ベスト、安全靴、脚絆を装着してから下車する
など、他に8項目
【5】まとめ
以上のように、高速道路上での作業にはたくさんの危険があることを理解できたと思います。
規制帯にはいつ車が突っ込んでくるかわからないため、自分の身は自分で守るよう心がけましょう。
また、もし車が突っ込んできたときにどのように行動するかを常に考えておくようにしてください。
車を運転される方々も、高速道路を走行中に「工事規制箇所」を通過されることがありましたら、
速度を落とし、そこに生身の人間がいるということを念頭に置き、安全に通行してください。
それではご安全に!
工事部 武村充敏